スポーツは1つに絞る?  ~欧米のスポーツ事情から考える~

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こんにちわ(^^)
幸田町の総合スポーツ教室「ハピネス・スポーツクラブKOTA」のあゆむ先生です。

みなさんはお子様のスポーツについて
「早くから始めたほうがいい?」
「どのスポーツに絞ろうかしら?」
「絞っても向いていなかったら?」
と不安に感じていませんか?

今日はそんな不安を抱えている方に向けて、欧米諸国のスポーツ事情と合わせて解説していきます。

もしかしたら、保護者の方の中には

「うちの子は将来、プロにいくんだ!オリンピックに出るんだ!」

と意気込んで、1つのスポーツを幼少期からずっとやらせてきている方もいるかもしれません。

たしかに水泳、体操、フィギュアスケートのように全身を使ったパフォーマンス性が高い一部の競技では、超早期からの一貫した強化が有効的です。

それはそれでいいのですが、それ以外の競技、例えば子どもに人気のサッカーや野球などの球技や武道などでは「早ければ早いほどいい」というわけではありません。

そもそも、大人がなぜ幼少期から1つのスポーツに絞らせたがるかといいますと、日本の学校体育に原因があります。

日本では、中学高校は部活動で活躍してあわよくばスポーツ推薦で高校大学へ進学して、、、みたいな流れがありますよね?

要するに、子どものスポーツのピークが中学、高校時代なわけです。

野球がいい例ですが、野球少年たちのハイライトは間違いなく甲子園です。(私も高校球児でしたからよく分かります)

甲子園に行くためには、甲子園で活躍するためには、

「早くから野球を始めないといけない」
「子どものうちから猛練習しないといけない」
「なんなら勉強を後回しにしてでも練習しないといけない」

このような、いわゆる勝利至上主義的な思考になりがちです。

サッカーやバスケットも一緒です。

高校時代のインターハイや選手権に出て活躍するためには!という思考です。

しかし、その弊害が多くでてきているのはご存知でしょうか?

3つお伝えします。

①ケガの多発

筋肉や骨格の発達が未熟な子どものうちから1つのスポーツだけを行うと動きに偏りが出てスポーツ障害(※野球肘やジャンパー膝)が発症しやすいです。
※野球肘…投げる動作を繰り返すことで肘に慢性的な炎症を引き起こし、ボールが投げれなくなってしまう症状
※ジャンパー膝…ジャンプを繰り返すことで膝に過度の負担がかかり膝関節に炎症を起こしたり靭帯を痛めたりする症例。バスケットやバレーボールに多い。

②ドロップアウト、バーンアウト

幼少期から競技レベルを高めていくと、当然それについていけなくなる子どもたちも出てきます。(ドロップアウト)
また、ジュニア世代(12歳まで)で厳しい練習に耐えて目標(地区大会優勝など)を成し遂げると、そこで燃え尽きてしまう子も出てきます。
もうあんな厳しい練習はいやだといって、その競技から離れてしまう子も珍しくありません(バーンアウト)

いずれにしても原因は幼少期からのスポーツ環境の悪さです。

③スポーツ離れ

実はこれが一番深刻かもしれません。
スポーツのピークを高校時代に迎えてしまうと、引退後(部活文化の象徴的な言葉です)は大学で競技を続ける人を除いて、スポーツから離れる人がほとんどです。
(最近では、コロナの影響により大人でも運動する人が増えてきましたが)その結果、運動不足や肥満など健康に影響が出てくる人もいます。

では、欧米諸国のスポーツ事情はどうでしょうか?

特徴的なことは2つあります。

①複数スポーツを経験できる環境

欧米では季節ごとにスポーツを選べるシーズン制が一般的です。

シーズン制とは、例えば春は陸上、夏は野球、秋はアメフト、冬はアイスホッケーなどのように季節ごとに取り組むスポーツを選択できるシステムです。

そうすることで、運動能力全般が偏りなく伸ばせることはもちろん、いろいろなタイプの指導者と関われたり、才能を広げたりできるので、子どもにとっては理想的です。
また、心配な費用も多くは道具のレンタルなどでまかなうので、会費以外ほとんどかかりません。

そして、一般的には高校世代(18歳頃)から1つのスポーツに絞って競技レベルを高めていきます。
なので、メジャーリーグとアメフトの両方からドラフト指名がかかる選手もいたりします。

18歳がピークで引退していく子が多い日本とは正反対ですね。

②子どもの全国大会がない

特にヨーロッパでは15歳以下の全国大会がほとんど行われません。

そのため、スポーツをじっくりと楽しんで、じっくりと選んだり、成長させたりできる環境があります。

また、行われる大会の多くはリーグ戦方式です。リーグ戦方式では「負けても次の試合がある」ので、試合→練習→試合の改善作業が行いやすく、メンバー全員に平等に試合に出場できる権利・チャンスがあります。
日本では多くはトーナメント方式で「負けたら終わり」なので、指導者も保護者も目先の勝利にこだわります。
その結果、勝利至上主義の傾向がより強くなるのです。

このような欧米のスポーツ事情と比較すると、日本の悪いところが目に付きます。

では、これから子どもがスポーツを始めようと考えている保護者やすでに始めている子の保護者はどう考えればいいのでしょうか?

結論、この3つを意識してください。

①スポーツを始めるときは後で変わることも意識しておく。

日本は「〇〇道」のように、1つの芸やスポーツを極めていく精神性があります。
なので、サッカーを始めた子が「やっぱり野球がいい」なんて言うと、「最後までやりなさい!」「高い道具も買ったんだから!」と言いがちですよね?

ですが、子どもの興味や向き不向きはやってみないと分からないものです。

いずれ変わったり、得意なものが見つかったりするものと捉えて、スポーツを始めることにあまり身構えないほうがいいと思います。

なぜなら、子どもの運動神経は6歳までに90%ほど完成しますので、迷っているうちにチャンスをつぶさないほうがいいと思うからです。
特に、両親が忙しくてなかなか外遊びができない子はスポーツを通じて運動する機会は作ったほうがいいでしょう。

スポーツを始める際は、「スクール」のように週に1,2回レッスンをするような環境がいいと思います。また道具もはじめから買うのではなく、はじめはボール1個でじゅうぶんです。
専用のシューズなどは慣れてきてからでも平気です。また、道具を貸し出してくれるようなスクールもありますので、参考にしてみてください。

②複数のスポーツを経験させる

うちの子はトップアスリートを目指すんだという方は、ぜひ複数のスポーツを経験させてあげてください。
事実、多くのトップアスリートも複数のスポーツを経験しています。
例えば、元メジャーリーガーの松井秀喜さんは野球以外に柔道でも県大会で3位になるほどの実力者だったり、テニスの錦織圭選手も水泳、サッカー、野球などを経験しています。

「急がば回れ」です。

うちの子はトップアスリートは目指さないよ、という方も複数のスポーツを経験することで運動能力全般の向上を目指せるだけでなく、子どもの特性から向き不向きも見えてきます。

「いや、そんなに習い事やれないし、、」

と思われる方、ご安心ください。
何も、習い事で経験しなくてもいいんです。

例えば親と公園でキャッチボールしたり、公共のプールで泳ぐ練習したりするだけでも、いつもと違う刺激が加わり、効果があります。

子どもは慣れているいつもと同じ動きをやりたがりますが、ぜひ誘っていつもとは違うスポーツ・動きを経験させてあげてくださいね。

③子どものうちの結果に一喜一憂しない

スポーツをすれば必ず良くも悪くも試合に出れる、勝敗などの結果が出ます。

ですが、保護者はその結果に一喜一憂しないで見守る姿勢を大切にしてほしいなと思います。
なぜなら、日本のスポーツ事情は特殊(勝利至上主義)で、結果を早くに求めがちだからです。

しかし、戦術のように日本の環境は特殊です。欧米の子どもたちがこれから!という時にピークアウトして引退していきます。
なので、長い目で自分にあったスポーツを探していく意識を忘れないでください。

「そうは言ってはも中学からは部活があるじゃん」
と思われるかもしれません。しかし、今後数年のうちに部活動の形は大きく変わります。部活動で大会に出るということもなくなるかもしれません。

詳しくはまた書こうと思いますが、要するに今まで私たちが経験してきた部活動は異常だったのです。
本来は学校教育の中での活動を拡大し続けた結果、教員に大きな負担をかけることになり、勝利至上主義を蔓延させ続けたのですから。
それが本来の形に戻るというだけの話です。

つまり、部活のためにスポーツを選ばずに、本当に自分がやりたいスポーツを楽しくやりたいのか、競技レベルを高めてやりたいのか自分で選んでいくようになっていくということです。

なので、保護者の方には子どものスポーツを考えるときには長い目で見てほしいと思います。

まとめ

いかがでしたか?
少し長くなりましたが、子どものスポーツを考えるときには部活も含めて環境というのがとても大事なことをご理解いただけたかと思います。

あなたのお子様には長くスポーツに楽しんで関わり、充実したスポーツライフを楽しんでほしいなと思ってこの記事を書きました。

参考にしてもらえたら幸いです。

ハピネス・スポーツクラブKOTAでは、そんな子どもたちに成長してほしいと思い、楽しくスポーツを始める土台作りをはじめ、環境作りに取り組んでいます。

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