不登校になる子の3つの共通点

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こんにちわ!
ハピネス・スポーツクラブKOTAのあゆむ先生です。

私が小中学校の教師として15年間でたくさんのいろいろな生徒たちをみてきました。

その中でも年々と不登校の子どもたちが増えてきていると感じておりました。
私自身も担任をしていたクラスの子どもたちの中で不登校の子や不登校になってしまった子、克服した子などたくさん見てきました。

その中で不登校になる子にはある共通点があることに気づきましたので、皆さんにもシェアしたいと思います。
(個人が特定されるような表現はいたしません)

現代では「積極的不登校」といって、自ら(ご家庭の教育方針も含む)学校に行かないことを選択している子どもやご家庭もあります。
しかし、共働き家庭が当たり前の現代においては、学校に行ってくれと思っている方がほとんどだと思いますので、今回は積極的不登校について議論いたしません。

不登校とは?

まず不登校とは何かについてご説明します。

文部科学省の定義によると、「欠席日数が年間30日以上の児童生徒」のことで、令和元年度の調査によると全国でなんと181,712人にものぼると報告されています。

令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

しかし、この調査を私は取りまとめた経験があるので分かるのですが、年間30日にぎりぎり達さない欠席日数が20日以上29日以下という児童生徒も本当に多くいます。
いわゆる不登校「傾向」の児童生徒たちです。

その数を含めると、その2倍とも3倍とも言われています!

また不登校になる原因はなにかご存知ですか?

ほとんどの方はいじめや友達関係でトラブルか先生や学校で嫌なことがあるとお考えではないでしょうか?

ですが、一番の原因は「無気力、不安」(39.9%)や「生活リズムの乱れ、あそび、非行」(9.1%)などの「本人に係る状況」が48.2%で約半数となっています。

実際に私が見てきた不登校児童生徒のほとんどは無気力、不安なものやゲーム中毒で昼夜逆転の生活などで、いじめや友達関係のトラブルなどは一時期不登校になったとしてもそれが解決できれば不登校も解消されるものでした。

このようなに不登校も昔とは違う形に進化してきてしまっていますので、そのようなケースに対応できるようにしておかなければいけません。

ではいよいよ不登校になるこの3つの共通点をお伝えしたいと思います。

不登校になる子の共通点

私が見てきた不登校の子どもたちの3つの共通点は以下の3つです。
もし当てはまるものがあるならぜひ気をつけてくださいね!

1.ゲーム以外に好きなもの得意なものがない
2.運動が苦手
3.父親が子育てに関心がない(父性の愛情がない)

 

1つずつ解説していきますね。

1.ゲーム以外に好きなもの得意なものがない

まず想像できると思いますがゲームに関わることです。
ゲームが好きな子はたくさんいると思いますが、不登校になってしまう子達はゲーム以外に楽しみがないという特徴があります。
虫取りや公園遊び、読書や絵かきなどゲーム以外でも遊べるものはいくらでもあります。

しかし、ゲーム以外に遊べない、得意なものがないとゲームの世界の中に自分の居場所や自己肯定感を求めるようになってしまいます。
現実の世界では親や先生、友だちからもすごいと認められたりほめられたりすることはありませんが、ゲームの中に没入してクリアしたりランクが上がると周りからすごい!とちやほやされます。

するとさらにゲームの世界に没入していくという負の無限ループから抜け出せなくなってしまいます。

2.運動が苦手

運動が得意な子、できる子というのは子どもの世界の中ではヒーローと同じです。
勉強ができてもすごいとは言われませんが、足が速い、ドッチボールが強いというだけで一目置かれるようになり、認められるようになります。
まず、いじめられるようなことはありません。

ですが、不登校の子たちは極端に運動が苦手であったり苦手意識が極端に強かったりします。

聞けば、幼少期から公園で遊ぶのがきらいだったという子もいたりします。
そして幼稚園や小学校で運動が苦手なことをバカにされたり、恥ずかしがったりしてどんどん運動に対して消極的になってしまいます。

そうなると、先ほどのようにゲームの世界で自分を認められたい、居場所を求めるようになります。

やはり幼少期からの運動あそびはとても重要です。

3.父親が子育てに関心がない(父性の愛情がない)

ここまで聞いて皆さんはこう思うはずです。
「親はなにしてるの?」

実はこのような場合は親が子どもに乗り越えられているケースがほとんどです。

子どもが親の言うことを聞かずに、逆に召使いのように使われてしまっているのです。

思い切って叱ったり戦えたりできればいいのですが、保護者の方も疲れてしまったりストレスを溜め込んでしまったりしています。

子どもを育てていくには父性の愛情と母性の愛情の両方が必要だと言われています。

主に父親が父性の愛情(厳しさ)で母親が母性の愛情(優しさ)ですが、離婚や死別で片方しかいない場合でも、父性と母性をそれぞれ使い分けて上手に子育てされている方も多くいらっしゃいます。

私が見てきた不登校の子どもたちは、父親はいるけど子育てに関心がない、影を感じないというケースでした。
母親が厳しくなりきれず、親の甘えや優しさにつけ込んで、要求がどんどんエスカレートしていき、いつのまにか乗り越えられてしまっているのです。

乗り越えられると、学校に行きなさいとも言えず、ほぼ召使い状態になってしまいますので、注意が必要です。

対策

共通点が分かれば、対策を講じることができますね。

①ゲーム以外に好きなこと、得意なことを見つける

運動でも、本でも音楽でも絵描きでもなんでもいいです。
その子の好きなものや得意なものを見つけて引き出して上げるのが親の役割だと思います。
(学校ではなかなか難しいのが現実です)

休日に興味がある分野の博物館やイベントに連れて行ってあげるなどしてもいいと思います。

当たり前ですが、親自身が家でずっとスマホゲームをしたりしていてはだめですよ!

②幼少期は父親と公園で遊びまくる

運動を得意にするにはこれが一番手っ取り早いです。
ご存じの方もいるかと思いますが、うちの子は今ではそこそこ運動ができる方ですが、幼少期はそんなことはなかったです。

3歳ごろは運動ができる気配が全く無くこのままではまずいと思い、休日はひたすら公園や家の中で走ったりボール遊びをしました。
その分、たくさん怪我したので奥さんからたくさん叱られましたが(汗)
そのおかげか、今は走るのもそこそこ速く、ボール投げも得意になっています。

体を使って遊ぶのはやはり父親が得意分野だと思いますので、ぜひパパと遊ぶ時間を作って子育てにも関わってもらいましょう!

まとめ

不登校は他人事ではありません。

ですが、共通点を知っておけば今からでも対策を取ることができます。

また、私が見てきた経験を皆さんに生かしてもらえたらうれしく思います。

ただ運動が得意になるだけではなく、不登校の予防にもなることも意識して私は運動の重要性を皆さんにシェアしています。

ぜひこの記事をお役立てください(^^)

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