子どもがスポーツに臨むとき 大人がやってはいけないこと

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こんにちわ!

ハピネス・スポーツクラブKOTAのあゆむ先生です。

今週土曜日に当クラブとスポーツクラブアルフィンとのハンドボール交流戦が行われます。

そこで、参加される保護者の方に向けてメッセージを送らせていただきました。

その内容は「子どもがスポーツに臨むときに大人がやってはいけないこと」です。

その内容をここでご紹介するので、みなさんもぜひご一読ください。

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ハンドボール交流戦にご参加の皆様へ

今週土曜日はいよいよアルフィンとの交流戦になります。
今回は優勝したチームと各チームのMVPには賞状を渡します。

緊張している(?)子もそうでもない子もいると思いますが、
初めて対外試合に参加する子どもやご家庭もあるかと思いますので、
改めて当クラブの考えをお伝えさせていただきます。

以前放映された、NHKの「奇跡のレッスン」という番組があります。

その番組は日本のジュニアスポーツの現場に海外の一流コーチが来て1週間ほどレッスンを行い、その成長・変化を見るドキュメンタリーです。

その中である小学生テニスチームにスペインの育成部門トップのコーチが来て練習を行っていました。

4日目くらいにある男の子がチームとは別の大会に出場してして、大会終わりにチームの練習に合流しました。

そこでコーチはその小4ぐらいの男の子に「どうだった?」と聞きます。
すると、その男の子は「勝てませんでした」と答えました。

その答えを聞いたリバスコーチはこう言います。

「私は楽しかったかどうか聞いているんだ。
勝ったかどうか聞いていない。
君は試合が楽しかったのか?
楽しかったらオーケーだ。
楽しくなかったら、次どうすれば楽しめるか考えなさい」

記憶が確かではないですが、このような会話だったと思います。
その様子があまりにも衝撃的で鮮明に覚えています。

いかがでしょうか?
日本だと、我々大人が子どもにスポーツで結果を出すことを自然と求めていないでしょうか?

その男の子もどうだった?と聞かれ、いつものように結果を答えただけです。

ですが、スポーツ大国であるスペインではどのスポーツでも勝ち負け以上に楽しむことが求められます。

なぜならスポーツを楽しむというのは子どもの権利だからです。

スペインのサッカーでは勝ちに必要以上に熱くなる大人は、たとえ親であっても試合観戦ができなくなるそうです。

当クラブでも試合での勝ち負け以上にスポーツ本来の体を動かす楽しさ、
相手と競う楽しさ、練習してきた成果を発揮する楽しさを重視しています。

もちろんスポーツである以上、勝ち負けがつきます。

そこで出た結果について受け止めきれない場面もあるかもしれません。

ですが、そのような「悔しい!」「次こそは!」という気持ちが子どもたちの成長につながります。
「次勝つためにはどうすればいいか」を子どもたちには考えてほしいと思います。

そのような子どもの内心から自然と湧き出る感情をぜひ大切に受け止めてほしいと思います。

「もっとがんばれ!」「勝たないと意味がないんだ!」「普段からもっと頑張らないと!」
と、言いたくなる気持ちもとてもよく分かります笑

が、子ども以上に大人が勝ち負けにこだわったり熱くなりすぎたりすることは違うと私は思います。

ぜひ試合の帰りに「どうだった?」「楽しかったか?」と聞いてみてください。
そして、子どもの気持ちを受け止めて、次につながるような子どもを支える声かけをお願いできたらと思います。

長々と申し訳ございませんでしたが、当日はよろしくお願いいたします。

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以上です。

みなさんのお子様もスポーツに臨む場面があると思いますが、なにか考えるきっかけになれば幸いです。

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