こんにちわ!幸田町の総合スポーツ教室「ハピネス・スポーツクラブKOTA」のあゆむ先生です!
先日、書いた記事の中にこんなことを書きました。
『実際、私が中学校教員時代に見てきた中で最近目立ってきたのは、「先生や友だちの言う通りにする子どもたち」です。一見すると手がかからなくて良さそうですが、行事や部活、自分の進路でさえも自分の意志で決められない生徒が年々増えてきています。それは幼少期や小学校時代から親や先生方がなんでも先回りして失敗しないように手を出しすぎてきた弊害だと私は考えています。』
この部分について、昨日ある方とお話する機会がありました。その方は元小学校の先生で、現在は一般企業で働いている方です。
その方が言うには、
『小学校でも自分で考えられない子どもたちが増えてきています。一見すると先生の言うことはきちんと聞けて手がかからないのですが、「こちらが自由に遊んでいいよ」「自由に作っていいよ」と言っても自分で考えずに「先生決めて」と言ってきてしまいます。先生という立場上は手がかからないほうが助かるけど、このような子の将来が心配です。』とのことでした。
やはり小学校でも同様の傾向があるそうです。
いや、むしろ小学校で自分で決める経験や癖がないから、中学校でも部活にしろ進路にしろ、自分で決めることができないと思われます。
「じゃあ、小学校でそうやって自分で決める訓練をしてくれればいいじゃん」と思われる方もいらっしゃると思いますが、前述のように小学校では40人をたった一人の先生でまとめなければいけません。一斉指導といって、全員が同じことを同じようにカリキュラムに取り組む、150年間変わらないこの教育スタイルでは、一人ひとりに決めさせる余裕なんてあるはずがありません。
先生方がまず考えるのは、「いかにしてまとめるか」なので、みんなと少しでも違う行動や発言には対応できない仕組みになっています。
私も去年小学校で勤務していました。頭では自分で決めさせないと、と思っていても、実際に時間に追われ(今は居残りなんてできません)、カリキュラムに追われ、子どもたちのけんかやトラブルの対応に追われていると、とてもそんな余裕はありませんでした。
しかし、欧米や成長著しい東南アジアの諸外国ではいかにして個性を伸ばすかが重要視されて学校教育が行われています。(諸外国の敎育についてはまた改めてご紹介します)
そんな環境で育った子どもたちと日本で自分で決められない環境で育った子どもたちと、どちらが将来成功するでしょうか?
これからはますますAIやテクノロジーが進化し、機械化が進みます。そんな社会では言われたことしかできない作業・仕事は全てロボットに取って代わられてしまいます。(なぜならロボットは24時間ミスなく働き、文句を言わないからです)
最近ではユニクロやスーパーなどでセルフレジが導入されています。あのようなことがどんどん周りで起き始めます。
しかし、優秀なAIやロボットでも絶対にできないことがあります。それは「自分で決める」ことです。
「自分で決めること」の土台は幼少期から始めても大丈夫です。「まだ子どもだから」「時間がないから」と言わずに、「今日着る服はこっちとこっちのどちらにする?」など簡単なことから自分で決めさせる習慣をつけましょう。
ちなみにうちの次男は何度言っても体操服の中にシャツを着ていきません。そして案の定、ここ数日の寒さでお腹を痛めてしまいました。(汗)
けどそれも自分で決めたことの責任として何も言いませんでした。そして昨日からこちらが何も言わずに中に温かいシャツを着ていくようになりました(^^)
うちの例が参考になるかわかりませんが、とにかく「自分で決めさせる、責任を取る」ことを意識的に取り組んでみてください。まずは身の回りのことからで十分です。(安全面や食事、健康面のことなどは後からで十分です)口を出したい気持ちをぐっとガマンして最初は決められなくても、だんだんとできるようになりますよ。
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