今の学校ってどんなところ?後編

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こんにちわ(^^)

幸田町の総合スポーツ教室「ハピネス・スポーツクラブKOTA」のあゆむ先生です。

昨日の記事はご覧いただけたでしょうか?

まだの方はそちらから先にどうぞ

今の学校ってどんなところ?前編

では続きをいきましょう!

2.子どもたちの変化

次に挙げられるのは子ども自身に関することです。

現代の子どもたちも昔と大きく違います。

その理由は社会の変化や家庭の変化など多岐にわたります。

・インターネット、スマホ、ゲームの普及
・運動機会の減少、体力低下
・コミュニケーション能力の低下
・両親共働き世帯の増加
・核家族化
・外国籍児童の増加

などの変化によって何が起きているかというと、子どもの能力の二極化です。

つまり、勉強にしろ運動にしろ「できる」「できない」がはっきりと二極化されています。

イメージで言うと「ふたこぶらくだ」です。

昔はいわゆる平均的な中間層が多く、授業の内容もそこをターゲットに行われていました。

しかし、今はその層がすっぽりと抜けていません。

なので、国語や算数などの座学はもちろん、体育や音楽などの技能教科などもどの授業を行うにせよ「できる」グループの子達はどんどんできて、物足りない内容になります。

逆に「できない」グループの子達は、わからないまま進んでいくので、わからないことが雪だるま式に増えていくことになってしまいます。

さらに忘れてはいけないことに特別な支援を要する子ども(自閉症、発達障害など)の増加があります。

知らない方のためにかんたんに説明すると対人関係が苦手で強いこだわりがあるなどの特徴があります。

とても分かりやすくいうと「みんなと一緒」が極めて苦手ということです。

「みんなと一緒」がベースの学校教育とは、とても相性が悪く個別の対応が必要です。

そんな子どもたちが近年激増しているのをご存知でしょうか?

文部科学省のデータによると、通常学級内の特別な支援を要する生徒はH19比で2,4倍。

さらに発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)の可能性のある児童生徒は6.5%程度の在籍率です。

文部科学省「日本の特別支援教育の状況について」

つまり、各学級内に最低2人以上は在籍しているの可能性が高いということです。

この子どもの変化は当然、先生方の仕事にも影響が大きく出ます。

3.先生方の仕事が激増

前述までの2つの変化によってしわ寄せが来てるのは先生方です。

授業だけでも負担が多くなります。

・授業内容の変化、増加

・授業時間は変わらないため、自然と進度を上げなければいけない

・できる子とできない子の二極化のため、できない子は置いてけぼり

・個別対応の子どもの増加のため、時間がかかる

・授業進度を無理に上げる

・わからない子は置いてけぼり

・・・

という負の無限ループにハマります。

また、先生方の仕事は授業だけではありません。

・報告書の激増

・各種行事の企画、運営、指導

・交通安全対策、給食対応

・子どものトラブル、いじめ、不登校問題

・保護者対応

・職員室内の人間関係

・中学校では部活動

に加えてコロナ対策として、校内の消毒や感染対策をしなければなりません。

とにかくやることが山積みです。

分かりやすくイメージでいうと、軽自動車に8tトラック分の荷物を載せて高速道路で東京までの300kmを1時間で走れって言われているようなものです!

決してオーバーな例えではありません。

もちろん先生方も人間です。

そんな無茶が利くはずがありません。

先生方は真面目で責任感が強い方が多く、与えられたことは全力でやろうとします。

そのため、うつ病などでの心のトラブルによる精神疾患による休職者数は過去最多、精神疾患による退職者数も急増中という事態となっています。

文部科学省データ

子どもを一番間近で接していかなければいけない先生がそんな状態では良い教育、授業が行われるのは難しいのです。

私もほんとに苦しかったです。

仕事もしなければいけないけど、家族も大事にしなけれないけないというジレンマにかられて悩んでいました。

今頑張っておられる先生方もそんな状況にあるということをまずご理解いただければ幸いです。

まとめ

いかがでしょうか?

「子どもがそんな状況とは知らなかった!」

「先生ってそんな大変なの!」

と初めて知った人も多いと思います!

では、そんな状況の学校に預ける親はどうすればいいの?

学校とどのように協力していけばいいの?ということをまた次回に書きたいと思います!

参考になった、勉強になったと思った方は、ぜひこの内容をお友達にもお伝えしていただき、学校や先生方と一緒に子どもを育てる仲間を増やしてほしいなと思います。

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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