夏休み直前! 学校では教えてくれない 「宿題と学力」について、元教師がぶっちゃけます!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちわ!

幸田町の総合スポーツ教室「ハピネス・スポーツクラブKOTA」のあゆむ先生です。

もうすぐ夏休みですね!

子どもにとってはわくわくどきどきですが、親としては夏休みの宿題について悩むこともありますよね?

夏休みの宿題といえば自由研究に読書感想文、ポスターやたくさんのプリントや日誌など大量の宿題をいつもギリギリになって取り組んでいた人も多いのではないでしょうか?
もちろん私もその一人です(汗)

ですが、最近はその傾向が変わってきて宿題がだいぶ減っている流れにあることはご存知でしょうか?

中には学期中も「ノー宿題デー」と称して、全く宿題が出ない日がある学校も多いと聞きます。

そうなったら今度は学力が心配ですよね?

学力が下がらないか、授業についていけているか、親として心配はつきません。

そこで今日は最近の宿題、さらには「学力」について、元教師が赤裸々に記したいと思います。

教師時代は口が裂けても言えなかったこともぶっちゃけますのでお楽しみに(笑)!

学力=テストの点数?

まずは「学力」ということについてまとめますね!

そもそも「学力」とは何でしょうか?
私たち親の世代からすると

学力=テストの点数、成績

であって、

良い成績を取る→いい大学に入れる→いい会社に入れる→一生安定、豊かな老後

という方程式のようなものがありました。

しかし残念ながら現代ではこの方程式は崩壊しています。

トヨタ社長自らが「終身雇用の時代は終わった」と言っているぐらいです。

世間的には「いい会社(安定している大企業)」がバンバン潰れたり黒字リストラ、40歳での早期退職制の導入などで昔の常識が全く通用しない時代になりました。

また、国際的にみても日本の競争力は下がり続け、優秀な人材はどんどん外国から入り、外国に出ていきます。

10年以上前からその流れはありましたが、コロナがその流れを大幅に加速させたことはみなさんもご理解いただけるのではないでしょうか?

そんな激動の時代にひたすら暗記するだけの学力では社会に出ても通用しません。

事実、覚えるだけならコンピューターやAIのほうがはるかに優れています。

AIロボットは24時間365日休まず間違えずに働き、文句も言いません。

このような時代にあって求められる力とは何でしょうか?

それはAIロボットができないこと、つまり「課題を見つける力」「好きなことを探求する力」「考える力」です。

これらの力を今の時代は「学力」と呼びます。

 

それらを判定するように昨年度から大学入試センター試験が大改革されて、高校教育も大きく変わり始めています。

しかし、お察しのとおり、それらの力は基礎基本的な理解力や最低限の知識がないと上に積み重ねられていくものではありません。

つまり、昔から求められている学力に加えて新たな学力も求められるように大きく変化したのです。

今の子どもたちは大変なんです(汗)

なぜ宿題が減るのか?

本当であればやることが増えたのだから宿題も増えなきゃいけなんじゃないの?と思いがちです。

ですが、先ほどのことが理解できると、宿題が減るということも理解しやすいと思います。

巷では「先生の働き方改革のため」と言われて、あんまり納得できていない方もいらっしゃるかと思います。

先生方の働き方改革自体はとてもとても重要なことです!

世界一多忙と言われている日本の先生方の授業準備にかける時間や子どもと触れ合う時間を確保できれば子どもたちも落ち着いて学校生活を送れます。

が心情的になかなか納得できないのも理解できます笑。

しかし、宿題が減る一番の理由は先述の「課題を見つける力」「好きなことを探求する力」「考える力」を家庭で養う時間を増やすためと捉えてほしいと私は思います。

中には習い事や塾で下校後も忙しいという方たちにとっては宿題が減って好きな習い事に集中できてよかったと思っている人達もいます。

逆に家でゲームばかりしたりスマホや動画ばかり観てる子の親からすると「もっと勉強して!」と言いたくなりますよね笑。

それが夏休み40日間ずっと続くと思うとゾッとしますよね(汗)

親として夏休みはどうすればいいのか?

では宿題が多い人も少ない人もどのように宿題や学力に向き合えばいいでしょうか?

私なりの考えを3つ紹介しますね!

①宿題を「まじめに」するようみてあげる

そもそも宿題は苦手な部分を補ったり忘れてはいけない大事な部分を忘れないようにとの狙いがあって作られて出されています。

それをイヤイヤ取り組むと何も身につきませんし、子も親も苦痛な時間になるだけです。

なので苦手克服や大事な部分を「宿題だけ」で済むように、まずはきちんと取り組むことが大事です。

今はなかなか授業参観もなく、子どもが授業についていけているか、確認できません。

しかし、夏休みの宿題を通じてできていない部分や苦手な部分を親が見てあげてサポートしてあげてください。

先述のように今の学校は基礎的な学力+発展的な学習をしなければならず、先生方も一人ひとりきめ細かくみていられません。

そこできちんとできてしまえばそれ以上はやる必要がないのですから、そこは親としてがんばりましょう!

②好きなことに没頭する時間を大切にする

宿題が少なかったり早く終わったあとはゲーム!、、、ではなく、好きなことに没頭する時間にしましょう。
(ゲームも1時間程度なら学力に影響が出ないことが最新の研究結果で分かってきてます)

例えば、絵を描いたり、何か作ったり、本を読んだり、感染対策をして博物館や美術館などに出かけるのもいいですね!

学校があるとなかなかできないようなことにぜひ取り組みましょう。

大事なのはそこでの会話です。

「この機械が動く仕組みはどうなっているんだろうね?」
「なぜこの作者はこんな絵を描いたのだろう?」

そういった会話こそが子どもの探究心に火をつけたり、ハマっていくきっかけになったりします。

うちの子、ゲーム・youtube以外興味ないわ、、、とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

そういった場合は「2番目に好きなものを探す」ぐらいのつもりでいろいろなことを体験させてあげるのもいいかもしれませんね!

親としてできることは「環境づくり」ではないかと私は思います!

③外遊びをする

え、学力関係ないじゃん!

外めっちゃ暑いじゃん!

そうなんです、言いたいことは分かりますよ。

ですが、最後までよく読んでくださいね!

実は外遊びと学力は明確な関係があります。

外遊びには好奇心や探究心、工夫する力などが自然と「学力」が鍛えられる最高の教育なのです。

事実、教育学者ではなまる学習塾代表の高濱さんは

「多くの経営者は皆外遊びをの達人だった」

て言っているくらいです。ぜひ夏も涼しい自然の場所やプールやなどで暑さをしのぎながら外遊びをさせてあげてくださいね!

子も親も楽しい夏休みを

いかがでしたか?

宿題と学力についての考えが徐々に変わるきっかけになれば幸いです。

せっかくの夏休みです。

子どもも親も感染対策に気をつけながらしっかり遊んでしっかり学んで楽しい夏休みにしていきましょう!

関連記事一覧

PAGE TOP