ドイツ留学へ行ってきました!

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私事ですが、9月26日(火)〜10月1日(月)の期間でドイツ・デュッセルドルフへ留学に行ってきました。

今回の留学の目的は、ハンドボールや人材育成・教育の分野で世界最高峰のドイツの実情を自分の目と感覚で確かめてクラブ経営や選手の育成、人材教育に役立てることです。

今までは私が教育現場で経験したことや感じたこと、ハンドボールにおいては本や動画などで学んだことが中心でした。

ですが、時代や子どもたちの環境は目まぐるしく変化し、今までの経験が通用しない場面がこれから出てくるかもしれません。

特にジュニアチームにおいては「ハンドボールを通じて次世代で活躍できる人材を育成する」というテーマを掲げております。

その指導者、経営者である私自身が現状に満足して何も学ばずに歩みを止めてしまうということは指導者として失格です。

そこで、次世代で活躍している人材を多く輩出しているドイツでどのような人材育成や選手育成が行われているかを身をもって体験してきました。

初日はドイツ・ブンデスリーガ1部のグンマースバッハの練習見学、施設見学アンダーカテゴリーの育成の見学に行きました。

トップチームの練習はとんでもないレベルの高さで、特にゴールキーパーは全く入る気がしないレベルでした。

トップチームの練習後にはGudjon Sigrudsson監督に指導や育成について貴重なお話を伺うことができました。

ちなみに、このGudjon Sigrudsson監督は非公式の世界歴代最多得点記録を保持している世界的レジェンドであり、しかも監督としても超優秀で2年連続でブンデスリーガの最優秀監督賞を受賞している方です。

その方のお話で印象的だったことは「選手のキャラクターを尊重して生かすことが私の仕事だ。そのためには指導者が我慢する必要がある。」と仰っていたことです。

その後には育成部門の責任者ともお話しさせていただきました。
特に驚いたのはフィジカルトレーニングも含めて各カテゴリーのカリキュラムが決められていることです。

日本にはそのようなものがないので、このカリキュラムの整備にはぜひ取り組んでいきたいと思いました。

その間に地元紙のインタビューを受けました。それほどまでにハンドボールへの関心が高く、地元住民の誇りであることが印象的でした。

最後に各アンダーカテゴリーの練習を見学させていただきました。グンマースバッハでは、特にこの育成年代の指導者が最も大切であるという考えのもと、きちんと研修を受けた専門のコーチが指導されていました。

選手たちの楽しさを引き出す指導が最も印象に残りました。

ちなみにジュニア用のボールはどれも軽くて握りやすく、扱いやすいものばかりでした。日本にお土産で持って帰りたいと思います。

最後にドイツのここはちょっと、、というところも紹介します。

とにかく食事は私の口に合わず、、
日本食が恋しいです〜

また、街もゴミが散らかっていたり、普通に万引きが警察に取り押さえられていたりなかなかなカオスですw

日本の素晴らしさにも気づけました!

次に現地のインターナショナルスクールの教育現場の視察に伺いました。

インターナショナルスクールでは、独自のカリキュラムのもと、国際的に活躍できる人材を育成しようと取り組んでおられました。

日本と違うのは1クラスが最大22人(平均14人前後)で、1人1台iPadが配布されてフル活用することで一人ひとりの意見を尊重して、興味関心のあることを追求する環境が整えられていました。

例えば<5枚目>の円卓がノートがわりでここに直接書き込みそれを撮影してモニターに写してみんなに発表する、というような流れだそうです。

その過程がネットワーク上に保管されて、先生も保護者もその様子をアプリで確認して評価に繋げるそうです。

見学させていただいた音楽の授業では、物語にあうBGMを自分で作曲している様子でした。他にも教科横断的な学習にも多数取り組まれていました。

その最先端の中でも、一番の強みは「保護者とのコミュニティ」だとはっきり仰っていたのは印象的でした。

特に日本人の子どもたちは親の都合で現地に赴任される方が多く、子どもも親も不安定になりがちだそうです。

そこで定期的に校長先生や先生方とカジュアルな朝食会をひらき、悩みや相談を聞く場を設けていました。他にもLINEのグループを組んでカジュアルに連絡が取れる場を設けるなど工夫されていました。

また、先生方は8週間の夏休みに加えて、自分の追求したい分野への研修などに自ら積極的に参加する(研修予算あり、研修休暇あり)ようです。

この視察では世界の最先端の教育に触れることができ、いい機会となりました。

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